ユーラシア大陸の果てを目指してポルトガルに行ってきた【1】―成田→ポルト―
そうだ、ポルトガル行こう。と京都に行くノリで思い立ってから早4ヶ月。
思い立ったら衝動的に行動する特性上、ポルトガル語はおろか英語すら全くできない事も忘れて、パスポートを取り、航空券を予約し、ホテルを予約し、なんとか行って帰ってきた。期間は機内泊含めて9/15~9/25。言っても16日~21日までは現地の友人と一緒だったのでずっと一人というわけではないけれど。
そんな旅の備忘録です。まずは大雑把な予定。
9/16 ポルト
9/17 ギマランイス
9/18 ブラガ
9/20 コインブラ
9/22 シントラ
9/23 リスボン最終日 アムステルダムに移動(トランジット19時間のため、アムステルダム滞在)
9/24 アムステルダム発
9/25 成田着
それでは、順を追って書いて行こう。
9月15日 成田→アムステルダム
出発の日。国内旅行とはわけが違う。ドキドキしてよく眠れなかった。アムステルダム行きの飛行機に乗るために成田へ。混雑を避ける為、前日にオンラインチェックイン済み。
日本からポルトガルの直行便は出ていない為、乗り継ぐしかない。ハブ空港の選択肢はいくつかあったが、案内がわかりやすいという話がたくさんあったスキポール空港を選んだため、飛行機はKLMになった。
空港まで送ってきてくれた家族に別れを告げて、手荷物検査→出国審査を経て、KLM搭乗口に向かう。隣の搭乗口では、グアム行きの飛行機が来ない乗客を待っているらしく、しきりにアナウンスしていた。(ちなみに結局乗客は来ないまま飛行機は行ってしまった)
搭乗後は、サンダルに履き替えてひたすら3DSで遊んでいた為、それほど長時間フライトに苦痛は感じなかった。
今回のお供はゼルダの伝説神々のトライフォース2。すごく面白い。神々のトライフォースを受け継ぎつつも新しいゼルダという感じで、往年のファンは「この曲知ってるー!」とか「こんな敵いたなー!」と懐かしい所があり、ダンジョンも既視感あるものだけれども、謎解き要素はむしろ斬新と言って良いほど。
これは今回の旅には全く関係ないことである。
2回目の機内食。マカロニチーズがうまい。
【アムステルダム着】
ここからEU圏内に入るため、荷物検査と入国審査を受ける。私は英語難民なので「こう聞かれたらこう答える」と必死に本を読んで予習してドキドキしながら窓口に向かったが、スルーだった。本当にスルー。オールスルー。
なんなら、入国審査の窓口の人、半分よそ見しながらハンコ押してたし。「え、え、いいの?」なんつって戸惑ってたら、いいからはよ行け的なジェスチャーされてびびる。
ここからトランザビア航空とかいうちょっと日本では馴染みのない、LCCの飛行機でポルトまで行く。搭乗券を見るが、搭乗口の番号が書いてない。不安になる。
掲示板を確認してみたら、搭乗口はC8。C8に向かったが時間がかなりあったので、スキポール空港の中を少し見て回る。C8搭乗口に戻ってみたら搭乗口掲示板に書いてある便名も航空会社の名前も違った。ますます不安になる。
もう一度掲示板を確認しに行ったらC13に変更になっていた。
こういうのってよくある事なんだろうな…と思いつつ、搭乗開始。
いざ乗り込んでみたら、アジア人が私しかいなくてアウェー感ハンパない。
飛行機めちゃくちゃ揺れるしこえー!どうか落ちませんように!
周囲の人が何語で話しているか分からないし機内放送すら何語か分からないし機内は揺れるしで緊張のあまり寝てやりすごした。
【ポルト着】
夜8時頃ポルト着。予定時刻よりずいぶん遅れて到着。空はまだ明るく、夕方みたい。
「わ、夜8時なのにこんなに明るい!」
感激して写真を撮る。
実はこの時、アホな失敗をやらかしていたのだけれど、それにまだ気付いていなかった。その失敗が判明するのは明日の話である。
空港からメトロに乗る為、駅を探して外に出たが、場所が分からず早速迷子になる。どうやら空港内からエスカレーターを降りるらしい。
エスカレーターを降りて、券売機のある場所に辿り着くと、スーツケースやバッグを持った旅行者がたくさん並んでいた。
買い方が良く分からないらしく、戸惑いながら券売機を操作している。
海外に来てまずつまづく所がこれだよね…。
しかも、メトロポルトはただでさえ料金形態がややこしい。
前の旅行者カップルが戸惑っていると、後ろから現地の人が来て手伝っていた。
私も事前には調べてきたものの、いざ買う段階になったらやっぱりわからなくて戸惑っていたのだが、先のカップルを手伝っていた彼が助けてくれたので無事購入できた。
無事電車に乗り込んで時計を見ると、もう9時。
ホテルのチェックイン時間を9時にお願いしていたので、焦るが、電車が動く気配がない。
ようやく発車し、ホテル最寄りの駅に着いた頃には、9時半になっていた。
焦って地図を見てホテルの場所を確認。近くにJumboとかいうGSがあるらしい…が、場所がわからない。またしても迷子になった。
どこがどっちで何がどこにあるの…?途方にくれる。とりあえずスーツケースをガラゴロ引きずって歩いてもホテルらしき建物が見えない。真っ暗だし人は居ないしで、こんな観光客丸出しで、これじゃ場所によっちゃ強盗してくれと言ってるようなもんだ。
一旦駅に戻る。と、現地の人がいた。と、思ったらブラジル人だった。なんだこれ。
とりあえず地図を見せながら、下手くそな英語で聞いてみる。
「????????」ものすごく首をかしげてる。英語がへたくそなばっかりに!ごめんなさい!!ハテナだらけ。
「Jumbo」ああ、あれがジャンボ(目印のGS)!じゃあ向こうにいけばいいんだな!てか一応伝わってたのか!
「ンーーー(逆方向を指差す)」えっ、違う? でもあれがジャンボなら…やっぱり向こうじゃない…?
「………???」大丈夫かよ……
「……(私が思っていた方向を指差す)」……。ありがとう。たぶんそっちで合ってる。
さんきゅーとお礼をし、急いでホテルに向かった。
ホテルに着くとすぐにチェックイン。遅くなってすみません、と謝る。
へたくそな英語でチェックインのやり取りをし、部屋に入る。カントリーネームと言われたのすら何かよく分からなかった。ほんとすいません。
ベッドひろーい!お部屋きれーい!
アムステルダムから一切何も口にしていない事に気付いたが、疲れ果てて就寝。
時差ボケで夜中の3時くらいに目が覚めた。
次はポルトの市内に移動します。