ユーラシア大陸の果てを目指してポルトガルに行ってきた【6】―コインブラ―
9/20 コインブラ 曇りのち快晴
朝、宿の前でマリザと待ち合わせ。朝、曇っていて少し肌寒かったので、今日は曇りかなと思ったらみるみる晴れてきた。日本にいた時は雨ばかり降っていたけれど、ポルトガルに来てからは一回も雨が降っていない。乾季を選んできたから当たり前といえば当たり前だけれど。
マリザと話をしていると、「テーブルの上に置いておいたカステラが消えた!」と言う。
「なんで? ママが食べたの?」
「わからない! とにかく消えた!」
…カステラのゆくえ。って、そんな、ホビットじゃあるまいし。結局、ポルトガル滞在中この謎はとけなかった。コナン呼んでくれ。
今日は、コインブラの中心を観光する。まずは大学近くの、マリザ行きつけのカフェ(兼ベーカリー)で朝ごはん。
すでに定番となったパステル・デ・ナタ、それとチキンパイ。写っていないが、コーヒーもついている。ここのパステル・デ・ナタは、ポルトガル滞在中に食べたナタの中で一番美味しかった。カスタードの味が濃い。チキンパイも、最高においしい。他にケーキなども売っていた。
腹ごしらえが終わったら、コインブラ大学へ向かう。この時期は新入生が来る時期で、あちこちに新入生を引き連れた先輩学生がたくさんいた。そして、新入生は、先輩にイタズラをされるのが恒例らしい。
入場券を買って中に入るとこんな感じ。世界遺産らしく、堂々たる風格。有名なジョアニナ図書館は見学時間指定制だったため、まだ入れず。
白い壁に青空が映える。ポルトガルの建物は綺麗だ。ジョアニナ図書館の入館指定時間まで、大学内を見学する。私達の他に観光客もたくさんいて、近隣国からの、おじちゃんおばちゃんのツアー客がぞろぞろ列を作って歩いていた。おじちゃんおばちゃんが並んで歩くツアーって日本だけかと思ってたから、意外だ。
とても大学内とは思えないほど荘厳。
大学からの眺め。ビルがないので空が広く感じる。
ジョアニナ図書館は撮影禁止なので、写真はないが、圧倒的な美しさだった。ハリーポッターの図書館のようというか、作り物ではない、リアルなファンタジーの世界がそのままあるように錯覚する。一見の価値があると思う。ポルトガルに来た際にはぜひ自分の目で見てほしいと思う。
そして、図書館から地下に降りると昔悪い学生を閉じ込めておいたという懲罰房などが見学できる。
とにかく狭い。これは明かりがついているからまだマシだけれど、当時は真っ暗な中この狭い部屋に閉じ込められたんだろうな。
大学近くにある大聖堂に来た。
今気づいたけど、扉が面白い開き方をしてる。観音開きかと思ったらそっちかい!
教会はどこも厳かな雰囲気がただよっている。
中庭のような所。
こういう建築様式、好きな人にはたまらんだろうなあ。
かわいいラクガキをみつけた
美術館に向かったが受付の人が休憩のため14時まで入れないという。そういう事なら、と私達もランチに向かう。
今日のメニューは野菜スープと牛肉を煮込んだもの。赤い色がついていたけど、トマトではなかった。なんだろう?肉は柔らかくほろほろで、美味しい。
お昼を終えて、美術館に向かう。美術館内は、とにかく広く、様々な美術品が展示してある。
これらはほんの一部。
美術館の見学が終わったあとはバイシャ地区へ行った。
モンデゴ川の眺め。さすがにバイシャ地区は賑やかだけれど、コインブラは全体的に落ち着いていて静かな街だ。のんびり散歩するのが良さそう。
モンデゴ川ちかくにある大クマ。最初マリザにコインブラのマップをもらった時、「大くま」と書いてある場所があって気になっていたもの。見に行ったら本当に大クマだった。