ユーラシア大陸の果てを目指してポルトガルに行ってきた【8】―シントラとロカ岬―
9/22 リスボン 快晴
今日はいよいよ目的達成のため、シントラとロカ岬へと向かう。今回の旅の目的は、西の果てに行くこと。ユーラシア大陸の果てとは、どんなものなのかを自分の目で見るために、ここまできた。期待が高まる。
まずはロシオ駅の窓口でバスと電車の1日券を買うところから。Bilhete Train & Busという名前で売っている。チケット本体の料金と合わせて17€なり。ポルトガルは運賃が安いので、元を取るほど乗らないかもしれないとは思ったけれど、Viva Viagemのシステムを使いこなすのはちょっと大変だったし、もし何かトラブルがあったら対処が面倒そうだと思ったので、それならばと1日券を買った。結果的にはこれで正解だった。このチケットはすごく便利。
朝8時半頃、ロシオ駅の窓口へ行くとすでにたくさんの人が並んでいる。
窓口に行き、作ったしおりを見せてBilhete Train & Bus部分を指差しながら、これを1枚買いたい旨を身振り手振りで伝えた所、窓口のお姉さんが手作りのしおりに興味を持って、他の職員にも見せて何か談笑していた。もしかしたら手作りのしおりは面白かったのかもしれない。Obrigada、と言うと笑顔で良い旅をと見送ってくれた。
ロシオ駅から電車で45分ほどでシントラに着く。シントラは、思ったよりも寒い。駅前から約20分ほど歩き、シントラの中心街へ。中心街までの道のりには、色んな人が観光客相手に手作りのアズレージョやアクセサリー、革張り手帳を売っていて、見ていてなかなか面白い。途中の景色もなかなか。
シントラの中心街はとにかくどこに行っても観光客でごった返している。カフェで朝食兼早めの昼食を摂り、ムーアの城跡に向かう。最初徒歩で行こうかと思ったけれど、体力的に難しそうなのでバスを待つ。が、バスが来る時間になっても待てどくらせど来ない。予定時刻より30分くらい遅れて、ようやく来たバスは、観光客を満杯に載せた状態でムーアの城跡に向かう。シントラでは シントラ・ヴィラ(中心街)→ムーアの城跡→ペーナ宮殿を回る巡回バスが走っている。
周辺バス時刻表→ HORÁRIOS 434番:シントラ巡回 403番:カスカイス、またはシントラからロカ岬
山道を走ること約15分、ムーアの城跡に到着。
下に見えるシントラの街並みが美しい
大勢の人に揉まれて疲れてしまったし、カスカイスでゆっくり散歩したかったので体力温存のため、ペーナ宮殿を諦めてロカ岬へ行く事に。シントラのバス停留所でロカ岬行きのバスを待つがこれまた待てどくらせど来ない。結局バスは予定時刻より45分遅れて来た。さっきも思ったけど時刻表の意味ないでしょ!
バスに乗って、しばらく山道を走り、ようやく、念願のロカ岬にたどり着いた。
ここでユーラシア大陸が終わって、見渡す限りの大西洋が広がっている
申し訳程度の柵はあるけれど、簡単に越えられるようになっている。先は、落ちたら死ぬってわかるくらいの、切り立った崖。その崖の先に立って度胸試しをしている若い子がチラホラいた。こっわ!!
少しの間、目の前に広がる大西洋を眺めていた。初めての海外一人旅はポルトガルにしようと決めて、勢いで航空券取って、ホテル取って、初めて一人で飛行機乗って、初めて乗り継ぎして。困った事もあったけど、マリザや色んな人に助けられながらも自力でここまで来たんだなと思うと、ちょっと感動する。ここの雄大さは、写真では絶対伝わらないので、ぜひ見に行って欲しい。来るまでに大変だけれど、大変さを打ち消す何かを感じられると思う。もう一度、今度は体力がある時にまた来たい。
さあ、次はカスカイスに移動だ。と思ったら、乗るバスを間違えてシントラに戻ってしまったというオチ付き。仕方ないのでそのままリスボンに戻った。
夕飯は念願のタコリゾット。昨日はレストラン街の客引きをうまくかわして通り過ぎたけど、こういうときは利用する。ガイドブックを指差しながら、これが食べたいんだけど、ある?と聞いたら、メニューに載ってなくて。じゃあしょうがない、と思って去ろうとしたら、わざわざ厨房に行ってかけあって来て、「大丈夫、作れる」とか言う。値段を聞いてみると9€。タコのリゾットの相場がどの程度かわからんけど、そんな高いとは感じなかったのでここで食べる事にした。
本当に大丈夫なのか不安だったけど、ちゃんと食べたいものが運ばれてきて一安心。
小さく見えるけど皿が大きいので実は軽く2人前くらいある。味は、間違いない。めっっっちゃ美味しい!!!本当においしい!!! タコと米、日本人の口に合わないわけ、ないよね。
けど、帰ってからプリペイドカードの引き落とし内容を確かめていたらここのレストランで2回料金が引き落とされていた。うまくカードが通らないと言われて、2回通したのが原因だろうな……。現金払いが確実だなあ(T_T)
余談だけれど、レストランの客引きがしつこいと感じる時は現地のスーパーの袋が便利だと気付いた。あれを持っていると、客引きは近づいてこないし、万が一来ても袋を見せればすぐ引き下がってくれる。
生ハム、サラミ、コーラ、果てはお土産の紅茶とチョコ。本当にお世話になりました、Pingo Doce。